3月7日時点でのアナフィラキシー報告
3月5日までの日本では46469人への一回目ワクチン接種が行われました。
そして、3月7日現在、厚生労働省の発表によれば、3名のアナフィラキシーの報告がなされています。
URL:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000749735.pdf
まだ、ワクチンが行われたのが日本ではたったの5万人程度なので、なんとも言えませんが、米国の「100万人に対してアナフィラキシーは5人程度」よりも、多い印象との専門家意見もあります。
※まだ5万人のデータなので、8790万回接種した米国のデータとは信頼度が異なりますので、本当に多いのかどうかはこれから明らかになると思われます。
しかしながら、実際の接種に当たっては、アナフィラキシーには十分に注意が必要なことは間違いありません。
皆様の中で、何らかの理由(薬剤、食物、蜂など)でアナフィラキシーを生じたことがある人は、接種前に必ずお勤めの医療機関の先生や、私にご相談下さい。
さて・・・皆様の接種会場となる中島医院では、アナフィラキシーに対する薬剤、医療機器を十分準備して接種に備えております。
皆様の医療機関と同様に、私共の施設でも、蜂によるアナフィラキシーやアナフィラキシーショックの患者さんの救急搬送を受け入れております。いま思いつくだけでも、数か月内に2例のアナフィラキシー及びアナフィラキシーショックの治療を行っており、以前勤めていたある勤務地では比較的高頻度に食物や蜂によるアナフィラキシーの患者さんの搬送や受診がありました。
アナフィラキシーは、ガイドラインに沿った診療を行えば、多くのケースで回復されますし、実際米国では8790万回のワクチン接種がすでに行われていますが、アナフィラキシーでの死者は出ていません。
皆様に少しでも安心して接種を受けて頂けるように、当院としてはアナフィラキシーに十分備えた体制で接種を提供する所存です。
ご質問が多い、他の副反応である「発熱」や「頭痛」については、後日このブログにてご説明させて頂きます。